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血液の流れという役割

①血液の役割

 

食べたものが消化吸収され、血液に入り、また酸素は肺から血液に入る。

それが身体中の細胞に行き渡って各臓器が働き、生命として活動できている。

 

この短い文章は、私達が"生きている"ということを端的に表してもいると思います。

 

ここで大切なこと、

それは、この一連の働きは血液の循環で成り立っている、ということです。

血液が流れていなければ、栄養素が末端の各細胞に運ばれませんし、

酸素も運ばれません。

また、老廃物も二酸化炭素も肝臓・腎臓、肺に送ることもできません。

 

すこし飛躍するかも知れませんが、血液が流れるということで、血液が作られる働きが機能しているとも言えます。

つまり血液が血液たらんと働くためには、血液が循環していなければならない、そう考えることもできるのではないでしょうか。

 

血液が循環していることは、私達が"生きている"ということ、そのものだと言えるかも知れません。

それほど血液の循環はヒトとして基礎的な機能なのです。。

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②血液の流れが阻害されると

 

もし何らかの原因で、血液の流れが悪くなると、栄養分が体の隅々まで行き渡らず、老廃物が蓄積されるという、身体にとっての悪循環が起こります。

具体的には、肩こりをはじめ、むくみ、吐き気、生理不順、自律神経の乱れなどの不調が現われてきます。

いわゆる未病という状態です。

これらが続くことにより、いわゆる"病気"になっていきます。

③血液の流れを阻害する原因

 

ところで、先ほど何らかの原因で血液の流れが悪くなったらと言いましたが、

一般的にはどのような原因があると考えられているのでしょうか?

 

 人間の身体は、心臓の働きによって血液を身体の隅々まで循環させています。

この心臓の働きが悪くなると当然血液の流れも悪くなります。

また、筋肉を動かすことによっても血液を毛細血管の隅々まで巡らせているので、体を動かさないと、血液の流れが滞り、血流が悪くなります。 

このほか、ストレスや食生活の乱れなども要因として考えられます。 

これらが私達が知る一般的な理由でしょう。

 

次に、延命学では、血液の流れを阻害する原因をどう考えているのでしょうか。

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新日本延命学療法

①病理観

延命学では、生活習慣や何かの出来事で、身体の深部にあるスジが腫れてしまい、

1)その腫れが、周辺の血管を圧迫し血液の流れを阻害してしまう、

 

2)また腫れによってスジ自体が引っ張られ、血管を圧迫すると考えます。

この腫れを特に球(たま)と呼んでいます。

 

3)それから、球ができることでスジが引っ張られ、胃の下垂が起こるとも考えています。

 

非常に特殊な病理観です。

②スジ-球モデル

 

前述で、スジに球が生じる事象で血液の流れが阻まれると言いました。

延命学では、このスジが身体の前後左右に計4本走っていると考えます。

その4本のスジからさらに細いスジが分かれて全身に拡がっています

 

球=腫れは、このスジにできます。

特に、球は腕と脚の付け根に出来やすくなっています。

 

 

ただし、これらのスジや球は今の解剖学では存在を確認できません。

元も子もないのですが、事実ですので、致し方ありません。

 

では、何故そのように考えるのでしょうか?

 

 それは直接的な知覚によって理解ができるからです。

また集積された経験知もあるからです。

  施術者は、スジに直接触れ、腫れである球に直接触れ、そしてそのスジを横に動かし血管への圧迫を取り除くことをします。

  施術者は血液の流れが改善されたサインも確認します。

そして、これについては技術を身につければ誰でも同じ経験ができます。(※追試できる)

 

たとえるなら、化学が、実際にはそのように存在はしていない分子や原子のイメージをモデルとして扱い、具体的な結果を導いているようなものでしょうか。

 

私達も解剖学的には未解明なスジと球を"モデル"として使いつつ、実際に身体に触れてそれを感じるのです。

いや、感じるだけでなく、血液の流れの改善も確認しているのです。

 

③技術

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◀︎足の付け根への施術

              “たるめ”の技術▶︎
(たるめとはスジをそれが圧迫してる血管から離すための延命学独特の技術)

延命学療法の効用

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①血流の改善

 

血液の流れを阻害する原因がスジの腫れにあるのですから、その原因を取り除いてあげれば、血液の流れは改善されます。

 

身体は、血流が悪いと、それを痛みや不快感として現します。

ですから、こういった現象がなくなっていきます。

 

②スジの腫れと胃の下垂

 

特に脚の付け根にできた球によってスジが縮むと胃を引っ張ります。

これは、スジが胃を定位置に収める働きがあるからです。

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胃が引っ張られると、胃の表面が緊張し硬くなります。

 

しわしわの風船を胃と考えて、それが引っ張っぱられているイメージをしてもらえればよいでしょう。

 

結果、血行が悪くなります。

また、胃が冷えて、働きも悪くなります。

 

そして、冷えて硬くなった胃が下垂するわけですから、腸や子宮といった臓器も冷えてきます。

冷えた臓器は、その機能を低下させます。

具体的には消化吸収力が落ちたり、婦人科系の不調が出たりして、身体の働きに大きな影響を与えてしまいます。

(延命学でいうところの胃の下垂の原理)

 

反対に、スジの腫れがなくなると、スジが伸びて、血管や周辺組織への圧迫がなくなり、血液の流れがスムーズになっていきます。

 

胃の下垂についても、胃が引っ張られなくなったことで、緊張や硬さがなくなり、血流が改善し、働きもよくなっていきます。

 

腸や子宮などについても、血流改善した胃が定位置に戻りますから、圧迫がなくなり、その働きが正常に近づきます。

これは、身体にとって極めて大きなことです。

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